トーマス・マートン(Thomas Merton、1915-1968)は、アメリカのトラピスト修道士、作家、神学者、神秘主義者、詩人、社会運動家、比較宗教学者である。フランスで生まれ、1949年に神職に叙階された。マートンは、精神的な成長には沈黙と孤独が必要であり、これらの実践を通して、自分自身と他者や世界との関係をより深く理解することができると信じていた。また、カトリック教会のみによる救済の排他性を否定し、東西を問わず他の信仰の伝統に手を伸ばした。マートンは精神的、社会的テーマについて多作で、20世紀におけるアメリカのローマ・カトリックの最も重要な作家の一人とされている。